公認会計士・監査審査会委員の国会同意人事案について
はいと~、いっぱ~い、オロナミンC。
公認会計士・監査審査会委員の国会同意人事案についてである。2月にも本審査会の同意人事があったので調査したばかりだ。本審査会のついては下記の通り2月の記事を引用する。
「本審査会は合議制の機関として金融庁に置かれ内閣の任命ではあるが内閣から独立して執行する。任期中に意に反して解任されることは原則ない。業務は「品質管理レビュー」に対する審査及び検査、公認会計士試験の実施、公認会計士等に対する懲戒処分等の調査審議が主である。日本公認会計士協会から品質管理レビューの依頼を受けてその内容を必要に応じて監査事務所や協会の検査を行っている。監査事務所において監査の品質管理、品質管理レビューが適切に行われていなかったことが明らかになった場合や業務の適正な運営を確保する法令等に準拠していないことが明らかになった場合には必要な行政処分その他の措置を金融庁長官に勧告する。令和3年には9件を検査し3件に勧告している。審査会では公認会計士という職業への関心を高めるための広報活動に力を入れているとはいうものの受験者数は横ばい。約14000人が受験し約1400人が合格している。受験者数も合格率も横ばいで安定している。懲戒については令和4年においては10件が日本会計士協会からの退会処分および行政処分を受けている。また、企業活動や投資活動の国際化が進む中、監査監督機関国際フォーラムに積極的に参加して国際的な監査の品質の向上と確保に取り組んでいる。」
ちなみに公認会計士は食えない仕業のひとつでもある。年齢を問わない全体の平均年収は400万円代前半、20代から30代は200万円代から300万円代だというから3000時間も学習してまで取得する価値があるのかどうか。多くの経営者が公認会計士ではなくAIに頼る時代が間もなく来てしまうように思える。本審議会の会議は月に2回程度開催されており、懲戒に関してのことと試験に関しての議題が多い。試験は大学教授などは免除されている。
さて、非常勤の新任案である宮本佐知子氏は東京大学経済学部を卒業後、野村総研に勤務、ボストン大学大学院を卒業後、野村資本市場研究所に勤め、現在は日本証券経済研究所のシニアフェローである。企業分析アナリストとしての実務、投資戦略ストラテジスト及びマクロ経済エコノミストとしての調査分析など30年間一貫した内外金融・資本市場に係る調査業務の経験を有している。恣意性を排除できる人物かどうかは長年野村証券系列に在籍していたことから定かではないが宮本氏がレポートする高齢層から現役世代への資産移転の促進は公益に繋がるはずである。金融資産の滞留は経済の停滞を生む。宮本氏が本審議会の職務に向くかどうかは判断できないが経歴にも知力にも不足はない。よって、宮本佐知子氏の非常勤での新任案には賛成するべきだと考える。
参考
公認会計士・監査審査会Hp
https://www.fsa.go.jp/cpaaob/shinsakai/soshiki/index.html
公認会計士の年収は本当に高い?現実をお伝えします!
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