初めてのハンドボール観戦で目にしたものとは
バンドボーカル。
パリサンジェルマン(PSG)と聞いて多くの人が思い浮かべるのはフランス・パリに本拠地を置くプロサッカークラブではないだろうか。私が今回招待されたのはサッカーではなく意外なことにハンドボール。パリサンジェルマンはサッカーをはじめとしたプロスポーツクラブ。そのひとつにハンドボールチームも存在している。
観戦したのは8月19日、会場は代々木第一体育館。パリサンジェルマン対ジークスター東京の対戦。来場者は7千人を超えていた。思っていたより会場内は賑わっている。会場入口では応援用の旗が配布されていた。席について旗を広げてみたら日本のチームの旗ではなくパリサンジェルマンを応援する旗であった。パリサンジェルマンのチームオーナーは富豪国のカタール投資庁だからアウェイの試合でもたらふく経費を使えるのだろう。
試合前には歌手の西川貴教氏のミニライブ。Tシャツに短パンのラフな出で立ちで小走りにコートへ登場。ライブパフォーマンスは圧巻だったが見た目は何故か滑稽。黒いTシャツと黒い短パンが一体化して見えて足が極端に短足に見えるせいだろう。ミニライブを終えて再び小走りで戻っていった西川貴教氏だったが両チームの選手が入場後に再び登場した。西川貴教氏がファーストスローを務めるという。ファーストスロー=始球式。西川貴教氏が軽く投げてキーパーの横をボールが通過しゴールネットを揺らす無難なセレモニーだと誰もが思っていただろう。ところが何を思ったか、西川貴教氏はキーパーめがけて全力のジャンピングスロー。ゴールネットを揺らすはずのボールは身長2メートル近い大男のパリサンジェルマンのキーパーの脇腹に直撃。なんと、西川貴教氏の全力のファーストスローはキーパーに阻まれて失敗。会場全体が「なんでやねん!」の空気に包まれる。続いて西川貴教氏は泣きのもう一投。再び西川貴教氏は懲りずにジャンピングスロー。なんとかゴール隅にワンバウンドで決めた。二回も投げたらもはやファーストスローではない、セカンドスローだ。印象的だったのは2回行った始球式だけではない。全力でジャンプする西川貴教氏より足を広げて立っているだけのパリサンジェルマンのキーパーの方が背が高かったこと。
試合は僅差でパリサンジェルマンがジークスター東京に勝利した。会場全体がパリサンジェルマンの旗を振りながらジークスター東京を応援しているという異様な光景であったがハンドボール観戦の初心者である私には色んな意味で刺激的であった。私の脳裏にはパリサンジェルマンの選手たちに西川貴教氏がコメディアンだと勘違いされていないか多少の心配がよぎっていた。
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