自民党総裁選に出馬が危ういのは誰?
辞任、党。
先の参院選で大敗した自民党。その責任を問うべく自民党内で石破降ろしが盛んに行わ
れている。旧派閥の枠組みで各議員たちの動きが活発になる中、総裁選に前のめりになれ
ない総裁候補もいる。
昨年の衆院選に続いて今年の参院選でも自民党は大敗を喫している。衆議院で56議席、
参議院で13議席を失った。つまり69人の自民党議員が国会から姿を消すことになった。残
された自民党議員が強い危機感を抱き石破総理の退陣を迫り総裁選の前倒しを求めること
は至極当然のことである。
前回の総裁選には立候補者が9名にも上った。高市早苗氏、小林鷹之氏、林芳正氏、小
泉進次郎氏、上川陽子氏、加藤勝信氏、河野太郎氏、石破茂氏、茂木敏充氏である。総裁
選に立候補する各候補者はそれぞれ20名以上の推薦人となる国会議員を集める必要がある
。この1年で69名の所属国会議員を失った自民党内で前回の通り20名の推薦人を確保する
のが困難になる候補者もいるだろう。
前回の総裁選で各候補者の推薦人になったものの引退した議員や落選した議員が多い候
補者を調べてみた。一番多いのが加藤勝信氏で推薦人20名中7名が議席を失った。次いで
高市早苗氏と小林鷹之氏が6名、一番少ないのが茂木敏充氏の2名であった。
加藤勝信氏は推薦人の三分の一を失ったのだからダメージは大きいはず。小泉氏と並ん
でポスト石破氏の最右翼に挙げられる高市早苗氏も側近の石川昭政氏と高鳥修一氏が落選
している。各グループ間の綱引きは活発に行われるものの現実的に加藤勝信氏の立候補は
厳しい状況にあるといえよう。小泉進次郎氏も安泰ではない。推薦人の代表を務めた鷲尾
英一郎氏が落選し、選挙責任者の小倉将信氏も引退した。2トップが同時にいなくなった
状態にある。ダメージが小さいのは茂木敏充氏と林芳正氏だが両氏とも人望も人気も物足
りない。
各都道府県連の代表と党所属国会議員295人をあわせた342人のうち、172人以上が賛
成すれば前倒しが決まる。総裁選が前倒しで行われることはいったい誰得なのか。因果応
報とは言えど手を打つたびに泥沼に陥る可能性も否定できない。
https://timessha.jp/politics-economy/sosaisen250902/
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