【大阪・関西万博】イタリア館に行ってきたのだが・・・。

「志村、加藤、もう一回行ってみよう」byイタリア長介

 大阪・関西万博も残すところあと一か月余りとなった。開幕当初はメタンガスのガス漏れや虫の大量発生、退出ルートの大混雑、空飛ぶタクシーの開幕日破損などマスコミから大いに叩かれていたのだが今では悪評はとんと耳にしなくなった。あれだけ税金の無駄遣いだと騒いでいたのだが蓋を開ければ黒字見込み、大赤字になる心配は杞憂に終わるのは間違いない。万博開催予定の1年前になって急に盛り上がった万博中止論。オリンピックと違い万博は国の行事、協会の総裁は皇室。軽々に直前での中止をマスコミや識者は扇動するべきではない。

 さて、私が万博を訪れるのは今回で6回目。2か月前の予約の抽選で前評判の高いイタリア館に当選していたので楽しみにしていた。イタリア館は人気のパビリオンで予約がないと2時間から3時間は列に並ばないと入場できないそうだ。夏の炎天下でそれはあまりに厳しすぎる条件だ。予約の抽選に当選した有難みも大きい。

 イタリア館が人気なのは現地に行かないとみることができないはずの貴重な作品を見ることができるから。例えば古代ローマの彫刻「ファルネーゼのアトラス」、通された大きな部屋の真ん中に事も無げに鎮座、一見、レプリカかなと思うほど状態が良い?白い?地球儀を背負って肩からマントを賭けているのに服は着ていない。古代ローマにはストリートキングが溢れていたのか。続いて向かった真っ暗な小部屋にはカラヴァッジョの「キリストの埋葬」が展示されていた。バチカン美術館からやってきたらしい。小部屋を出ると意味不明なくねくねゾーン、イタリア人だけでなく日本人やオランダ人の芸術家のノートやメモがひたすら展示されていた。その先に一際注目を集めている展示があった。誘導員が「写真は一枚限り」と言って渋滞を整備している。私も一応、その作品をのぞき込んでみたのだが何でもないモノクロの設計図のようなもの。子供が書いたからくり人形の仕様かなと思って写真も撮らずに通り過ぎてしまった。やっちまった、、、あとから知ったのだがそれがイタリア館の目玉作品レオナルドダヴィンチの直筆スケッチだった。なんてこった、目玉作品をまともに見なかったかとは、照り焼きチキンバーガーの照り焼きチキン抜き、チャーシュー麵のチャーシュー抜き、ハイボールのウイスキー抜き、を食したようなものだ。イタリア館のダヴィンチ抜きになっちまった私は落ち込むことなくジェラードの列に並んでいた。そう、私にとって、レオナルド熊<レオナルドダヴィンチ<イタリアンジェラード、なのである。

 イタリア館に9月から追加の展示作品としてルネサンス期の人気画家ペルジーノの「正義の旗」の公開が始まっている。イタリア国外での初公開なのだとか。できればジェラートの新作もお願いしたいところなのだが。

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