会計検査院の国会同意人事について

これで委員です(^▽^)/

 会計検査院の国会同意人事は今年に入って2回目だ。

会計検査院の役割などは既に記事にしているので下記を参照願いたい。

https://masahikosakamoto.amebaownd.com/posts/42020201

 今回は院長の岡村肇氏が定年退職に伴う検査官の新任案である。岡村肇氏は定年に伴う退職であるから任期途中での辞任となる。よって、新任者は残任期間である約4年間が任期となる。ちなみに会計検査院の検査官の定数は3名で任期は5年である。

 人事案にある原田祐平氏は現在の会計検査院事務総長を務めている。つまり、内部昇格案ということになる。原田祐平氏は東大法を卒業後、会計検査院に37年勤続している。「会計検査院は議会と政府から独立した憲法上の機関として会計検査を行い、政府の説明責任の適切な履行を確保して国民の利益の保護を図る使命を負っている」記している。

 会計検査院の検査官はこれまで原田氏が総長を務めていた事務総局を指揮監督することになる。任期は7年で内閣が任命し天皇によって認証される。院長は検査官3人の互選で選ぶ。選ばれた人を内閣が院長に任命する。

 現在は田中弥生氏と挽文子氏の2名の検査官がいる。田中弥生氏は2023年2月に再任されている。田中氏は大学や学術機関の評価論などに精通する学者である。挽文子氏は2023年9月に信任された経営管理学を専門とした学者である。

 検査官3名のうち2名が学者であることから会計検査実務に長けた人物が必要となる。原田氏は会計検査院一筋で勤務して来たことから多くの現場を経験し事務総局の事情にも詳しいはずである。また、旧大蔵省主計局や旧地域振興整備機構への出向経験もあり見識は広がっているものと思われる。

 よって、原田祐平氏の会計検査院検査官の新任案は適任だと考え国会同意人事案には同意することが妥当と考える。


参考

会計検査院を志望する方に

https://warp.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/7352594/www.jbaudit.go.jp/recruit/pdf/jinji_panf_2.pdf

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